東芝 ワイヤレス充電システム開発 中型バスで実証

川崎~羽田間 リチウムイオン二次電池搭載
東芝は2016年6月1日から、ケーブルを使用しなくても充電が可能なワイヤレス充電システムを開発し、長寿命で高出力なリチウムイオン二次電池「SCiB」を搭載した中型電気(EV)バスの実証走行を開始した。

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この中型EVバスは、川崎市と全日本空輸(ANA)の協力を得て、川崎市の殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」と羽田空港内ANAの拠点間約11kmを1日3往復している。日本で初めて高速道路を走行するワイヤレス充電のEVバスで、航続距離は約89km(高速走行で空調を使用しない場合)、最高速度は94km/h。ワイヤレス充電設備は、「キングスカイフロント」の敷地内に設置。
同社では実証走行を通じて、ワイヤレス充電の利便性やCO2削減効果の検証などを行う。実証走行の期間は12月までを予定している。
ワイヤレス充電システムは、ケーブルを使用することなく、地上の電源装置から車内に搭載された蓄電池に電気を送ることができる。運転席のタッチパネル操作のみで充電ができるため、充電時の安全性と利便性が向上している。
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この中型EVバスは、「日野メルファ」(定員45人)のディーゼル車をベースに改造したもので、1万5千回以上の急速充放電を繰り返しても劣化の少ない長寿命特性を持つ「SCiB」を搭載しているため、観光地や空港の巡回バスなどで求められる高頻度かつ短時間の充電に適している。
今回の実証走行の片道分の距離を走行するのに必要な電力を、約15分で充電できる。また、「SCiB」の高い出力と、駆動装置の性能向上によって、高速道路での走行を実現した。
今回の実証走行は、環境省委託事業「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」の一環として2014年度から進めているもので、ワイヤレス充電技術は、早稲田大学理工学術院の紙屋雄史教授研究室と共同で開発した。この技術を搭載した小型のEVバスは、2月に実証走行を開始している。

[寄稿者情報]
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