伊予鉄南予バス(愛媛県)の『日野K-RL321 1980年式』

シリーズ 全国 保存モノコックバスめぐり(7)
全国に存在する『保存バス』を巡る不定期連載コーナーです。
過去に掲載した同シリーズ(1)(2)(3)(6)(←その記事は各数字をクリック)では公園などに展示されている静態保存バスを、(4)(←その記事はここをクリック)ではバス会社が動態保存している現役貸切りバスを、(5)では現役の路線バスを紹介してきましたが、今回も現役車両の登場です。

日野K-RL321は、車庫の奥のピット部分に留め置かれていた。

日野K-RL321は、車庫の奥のピット部分に留め置かれていた。

愛媛県にあるバス会社「伊予鉄南予バス」が保有しているのが『日野K-RL321 1980年式』。社番は「1065」で、大洲営業所の所属になる。
伊予鉄南予バス株式会社は、1989年に伊予鉄道 自動車部(バス部門)からの分社化によって南予地方の路線を引き継ぎ設立された会社で、当初はモノコックバスが多数在籍していたが、しだいにスケルトンバスと置き換えられて、2007年におこなった路線整理の際にモノコックバスはこの「1065」を残してすべて引退。そんな中この車両は現在まで生き延び、予備車として保管されている。
「1065」が普段留め置かれている大洲営業所はJR予讃線 西大津駅近くにある。筆者が訪れた時には 、予備車ということもあってか屋根のある車庫の中のピット部分に停められていたが、そんな状況からはある意味、同車両が大切に扱われていることが窺えた。
なおこの一連の写真を撮るにあたっての車庫立ち入りに際しては同社 八幡浜営業所 の許可を得ていることを申し添えておく。
では、このバスの外観を眺めていこう。

ボディカラーは、以前に映画に出演することになった際に板金・再塗装されたのでピカピカ。伊予鉄南予バスの旧塗装車としても稀少な車両だ。

ボディカラーは、以前に映画に出演することになった際に板金・再塗装されたのでピカピカ。伊予鉄南予バスの旧塗装車としても稀少な車両だ。

ドア配置 は前・後扉タイプ。

ドア配置 は前・後扉タイプ。

リアガラス左側のステッカーにもある通り「冷房車」だ。

リアガラス左側のステッカーにもある通り「冷房車」だ。

日野K-RL321は、1970年に登場した中型バスRL100のマイナーチェンジモデルとしてエンジンを出力アップして1975年に登場したRL320を、さらに1979年排ガス規制に適合させたマイナーチェンジにより1980年に登場したモデル。日野のモノコック車体の中型バスとしては最後の車種のひとつで、1981年まで製造された。
この車両の型式名“K-RL321”の頭に付いている「K-」は、上記の排ガス規制適合車に付けられた文字になる。
では、細部を見ていくことにしよう。

前輪のタイヤはダンロップで、サイズは7.50R18-14PR。

前輪のタイヤはダンロップで、サイズは7.50R18-14PR。

後輪のタイヤはヨコハマで、7.50R18-14PRをダブルで履く。

後輪のタイヤはヨコハマで、7.50R18-14PRをダブルで履く。

フロントを飾る『Hino』のウイングマーク。

フロントを飾る『Hino』のウイングマーク。

リアには『HinoRL』のエンブレムが燦然と輝く。

リアには『HinoRL』のエンブレムが燦然と輝く。

前の乗降口内左の面に貼られた銘板。シャーシが「日野自動車工業」で、ボディが「日野車体工業」製なのが読み取れる。

前の乗降口内左の面に貼られた銘板。シャーシが「日野自動車工業」で、ボディが「日野車体工業」製なのが読み取れる。


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[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。

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