第38回いすゞ藤沢祭りに展示されたDeuSEL(R)バス

第38回いすゞ藤沢祭りに展示されたDeuSEL(R)バス
夏の恒例になっている“いすゞ藤沢祭り”が、2016年は8月5日に開催されたが、その会場に『DeuSELバス』が展示されるという情報が入ってきたため、見学してきた。
『DeuSEL』とは、「デューゼル」と読み、ミドリムシから作ったバイオ燃料を使ったバイオディーゼル車のことを指す。この呼び名は、ミドリムシの学名である「ユーグレナ」と「ディーゼル」を組み合わせた造語で、いすゞ自動車と、一緒にプロジェクトを推進している世界で唯一のミドリムシの屋外大量培養技術を持つユーグレナ社が共同で登録した商標になっている。

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『DeuSELバス』の右サイドビュー。ドアがない分、ロゴが大胆に描かれている。

『DeuSELバス』の右サイドビュー。ドアがない分、ロゴが大胆に描かれている。

左後方からの眺め。ドアから見える車内から、ノンステップバスなのがわかる。

左後方からの眺め。ドアから見える車内から、ノンステップバスなのがわかる。

『DeuSELバス』はエルガ・ミオをそのまま使用しており、説明係の方に「どんな違いがあるのか」と訊ねたところ、バイオ燃料を使用するにあたっての特別な改造は一切していないとのこと。
一般的に、バイオ燃料と聞くと、農作物を発酵させて作るイメージが強く、農地との競合性が取りざたされがちだが、デューゼルの元となる油を発生させるミドリムシは、培養するさいの農地を必要としないため、これをほぼクリアし、それによる食料価格への影響もほとんどないといえる画期的なエネルギー源なのだ。
詳しくは下記URLを参照。
http://www.deusel.jp
[dfp]

案内をしていたユーグレナ社のお2人。見学をすると模型の右にあるパンフレットが貰えるが、この紙が『DeuSELバス』のペーパークラフトになっているというオマケ付。

案内をしていたユーグレナ社のお2人。見学をすると模型の右にあるパンフレットが貰えるが、この紙が『DeuSELバス』のペーパークラフトになっているというオマケ付。

「いすゞ自動車の環境への取り組み」のパネルも展示。いずれどこかのイベントで、もしくは来年のこの祭りで、またお目に掛れることだろう。

「いすゞ自動車の環境への取り組み」のパネルも展示。いずれどこかのイベントで、もしくは来年のこの祭りで、またお目に掛れることだろう。

タイトル写真で親子が指を指している場所のアップ。ミドリムシの顕微鏡写真がそこにはあった。

タイトル写真で親子が指を指している場所のアップ。ミドリムシの顕微鏡写真がそこにはあった。

現在このバスは、いすゞ藤沢工場と小田急・相鉄・横浜市営地下鉄 湘南台駅をつなぐ従業員送迎の自家用シャトルバスとして、実証実験の目的も含めて定期運行されている。
まだ、いすゞ勤務の方しか乗車できないバスではあるが、いずれ実用化され、広く普及することを期待したい技術だろう。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。

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