「バス運転者確保」シンポ 近運局と関係団体 高卒者や女性に焦点

近畿運輸局は近畿陸運協会、近畿バス団体協議会と共催で「バス運転者の確保・育成を考えるシンポジウム」を2017年2月3日、大阪科学技術センターで開催した。「明日の公共交通を拓く『人づくり』」をテーマに、基調講演と事例紹介、パネルディスカッションでバス運転者の確保対策を考えた。

事例紹介では、ヤマト運輸と3路線で貨客混載に取り組んでいる宮崎交通の尾上勝政乗合部長が高校卒運転者や女性運転者の採用を実施し、運転者の定着率を向上させるため新たな勤務制度を導入したことを報告した。
同社は、昨年4月から新規高校卒業者を運転者候補者として採用を始めた。昨年は3人を採用し、大型二種免許取得までのキャリアプランを策定してバス関連部門で3年間、業務経験を積みながら幅広い見識を持った運転者を育成しているという。
高校卒業者を獲得するためには、人事担当者が手作りのパンフレットを持って約30校を回り、まずは進路指導教員に興味を持ってもらうことから始めた。今後も継続して学校回りを行い、各校からの就職実績を積んでいく考えだ。

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またパネルディスカッションでも南海バスの佐伯一也取締役営業部長が高校卒業者の採用を16年ぶりに実施し、昨年は2人を採用したという。やはり進路指導教員とのコミュニケーションで会社を理解してもらうことから始めた。神姫バスの中野浩二取締役バス事業部長は、女性運転者の確保を目指し、女性限定の運転体験ツアーや現役の女性運転者との座談会などで業務に興味をもってもらうことに取り組んでいると説明し、ツアー参加者が採用応募につながったと語った。
各社とも高卒者や女性が勤務しやすい制度改革にも取り組んでいる。

[寄稿者情報]
株式会社交通毎日新聞社: 大正13年3月設立。交通毎日新聞の発行のほか自動車専門書・雑誌の発行、団体機関紙などの編集・発行を行う。交通毎日新聞の購読のお問い合わせはこちらから

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