過労運転防止検討会 新高速バス交替運転者配置基準 夜間400km超、昼間500km超

夜間・長距離運行は原則400km超、昼間・長距離運行は原則500km

国土交通省の第7回「高速ツアーバス等の過労運転防止検討会」(座長=酒井一博労働科学研究所長)が2月12日に開かれ、新高速乗合バスの交替運転者の配置基準について、夜間・長距離運行は原則400km超、昼間・長距離運行は原則500kmとすることを了承した。4月に公布し、高速ツアーバスから新高速バスへの移行期限となる7月末に施行する。
検討会の冒頭、武藤浩自動車局長は「7月末までの高速ツアーバスから新高速バスへの移行に向けて、バス停の調整を進めている。新高速バスの配置基準はまずは安全確保と、一方では現場の運行に支障が生じないように、両方の観点から議論してほしい」と挨拶した。
事務局から、全国のバス協会会員(高速バス事業者206社)に行ったアンケート結果を踏まえて作成した配置基準を提案した。
自社で運行する新高速バスの夜間・長距離運行は連続乗務回数4回(2往復)まで、運転時間が原則9時間以内などの条件を付けて、実車距離(運行計画区間)が400kmまではワンマン運行を認める。
交替運転者の配置基準は400km超とし、運行前の休息時間が11時間以上、連続乗務回数2回(1往復)、デジタルタコグラフの装着などの条件を満たせば、500km超に延長する。
さらに、500kmまでの条件に加え、週2回を限度に路線ごとに審査して、500km超でも夜間ワンマン運行が可能な路線の特認を設ける。
新高速バスで導入する貸切バスへの委託運行(貸切型委託運行)の配置基準は自社運行とほぼ同じ条件により、400km超と500km超の2本立てとする。
昼間・長距離運行の新高速バスの交替運転者の配置基準は自社運行が500km超、運行前11時間の休息などの条件を満たした場合は600km超とし、600km超でもワンマン運行ができる特任路線を設定する。
貸切型委託運行は500km超と600km超の2基準とする。
小田征一委員(日本バス協会副会長・高速バス委員長)は「高速バスは厳格な手続きを経て、路線ごと認可を得ている。さらに規制強化につながる恐れがあり、そもそもこの議論は高速バスから出た話ではない」としながらも、「高速バスへの信頼が高まり、安全のための強化はやむお得ない」と受け入れを表明した。
次回は3月7日に、昼間の貸切バス交替運転者の配置基準を議論する。
富田浩安委員(日バス協副会長・貸切委員長)は「観光バスはお客と一緒に動き、高速バスとは違う。毎日、行き先もルートも変わる。規制強化にならないようにしてほしい」と要望した。

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