東京スカイツリー 墨田区と京成バスが循環バス EV、初の営業運行

東京スカイツリーが5月22日にグランドオープンし、東京に巨大かつ超目玉の観光スポットが誕生する。

ご当地の墨田区と同区に本社を置く京成バスは3月20日から区内循環バス(コミュニティーバス)「墨田百景 すみまるくん・すみりんちゃん」の運行を開始するのに先立ち、新型バス発表会・試乗会を行った。
墨田区は2年前からスイカツリーの完成に向けて、観光客の回遊性と区民の利便性向上を狙いに、区内循環バスを計画し、それに環境へのやさしさを象徴する電動バス(EVバス)を加えた。
日野自動車の小型バス「ポンチョ」12台を導入し、うち1台はポンチョをベースにリチウムイオンバッテリーを搭載したEVバスを運行する。運行車両(EVバスを除く)はルーフと右サイドウインドーはガラス張りにした「スカイビュー」タイプに改造し、車内からスカイスツリーが眺望できる。

EVバス「すみりん」

「すみまる」のスカイビュー眺望した東京スカイツリー

乗車定員は36人で、EVバスもディーゼルバスと同様のスペースを確保し、1運行ごとに2カ所の急速充電器で充電する。
EVバスの営業運行は日本初となり、車両価格7千万円、急速充電設備2器計1681万円に対して国土交通省と東京都が2分の1ずつ補助した。
3月3日の発表会・試乗会には、奥田建副国交相、中田徹自動車局長、神谷俊広関東運輸局長が出席し、この種のイベントとしては異例の顔ぶれをそろえ、力の入れようをアピールした。
営業運行によるショーケース効果でEVバスの導入に弾みをつけたい思いがあり、ポンチョベースのEVバスは10日から東京都羽村市でも1台運行を開始する。また、スカイツリーを起爆剤に、原発事故で客足が衰えた東京観光の復権・振興にも強い期待感を示した。
コミュニティーバスの愛称は公募により、ディーゼルバスは「すみまるくん」、EVバスは「すみりんちゃん」と決定した。すみまるくんは「墨田区の隅々を回る」、すみりんちゃんはEVバスのクリーンをもじっている。
発表会・試乗会で、山﨑昇墨田区長は「スカイツリーを起爆剤に国際観光都市を展開し、墨田区の歴史や伝統を楽しんでもらう足を確保するとともに、区民の利便性向上に活用する。墨田区の活性化につなげたい」と意義づけた。
大室京成バス社長は「4カ国語で観光案内する液晶モニターを設置し、ドラレコ・デジタコの安全装置やMCA無線を全車に配備するなど、当社のノウハウを結集した。20日の運行開始に向けて特訓を重ね、コミュニティーバスの実績の集大成をすべて発揮し、愛されるバスを目指す」と決意を述べた。
奥田副国交相は「持続可能で活力ある循環型社会と低炭素なまちづくりに力を入れている。日本で初めてのEVバスの営業運行であり、EVバスのスタンダードになるように世界に発信してほしい。国交省も応援する」と激励した。
墨田区内循環バスの運行系統は▽北西部ルート(バス停20カ所)▽北東部ルート(同19カ所)▽南部ルート(同24カ所)を設定し、公共施設の近くや観光が楽しめるようにバス停をきめ細かく配置する。EVバスは北西部ルートに投入し、1日7便運行する。
この3ルートは1周約45分の片方向の循環ルートで、原則として15分間隔で運行し、押上駅で連結し乗り換えが可能。運賃は大人100円、小学生50円、幼児・乳児は無料。3ルート共通の1日乗車券・定期券なども発行する。墨田区は運行経費の一部を京成バスに補助する。

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