板橋交通公園(東京都)の『いすゞBU04V 1975年式』

シリーズ 全国 保存モノコック バスめぐり(2)
全国の公園などに保存展示されている『保存バス』を巡る不定期連載コーナーです。

基本的には特別な手続きや入場料がかからずに、普通に見ることができる保存バスで、その中でも当面は「モノコック車体」の展示車を紹介していく意向ですが、その後に造られた「スケルトン車体」や、また動態保存とかでも、珍しいとか貴重な車輛で、普通に見られるバスならいずれ紹介していくつもりです。
いすゞBU04 1975年式

東武東上線 大山駅と東京メトロ有楽町線 千川駅の丁度中間あたりに位置する「板橋交通公園」に保存されているのが『いすゞBU04 1975年式』で、元・東京都交通局 大塚営業所の局番G-C457。
それでは早速、このバスを眺めていくことにしよう。

いすゞBU04 1975年式

いすゞBU04 1975年式

いすゞBU04 1975年式

車体左側面の前半窓の下に書いてある文字が『局番』。

車体左側面の前半窓の下に書いてある文字が『局番』。

写真を見て判る通り、局番『G-C457(大塚)』が読み取れると思うが、この標記の意味を解読しよう。それは以下のようになる。

G ← 営業所固有のアルファベット → Gは大塚営業所
C ← 年式 → 同車の場合 1975年式
457 ← 固有番号
(大塚) ← 読んで字のごとし

ちなみに大塚営業所は、2008年4月に巣鴨営業所大塚支所になり、2015年3月に巣鴨営業所へ統合移管されて閉所している。
では、車内や細部も見ていこう。

運転台は、ワンマン設備こそ撤去されているが、運転機器類はそれなりに残っている。

運転台は、ワンマン設備こそ撤去されているが、運転機器類はそれなりに残っている。

座席は総前向きタイプ。床が木なのが、それを知っている世代の者にとっては懐かしい。

座席は総前向きタイプ。床が木なのが、それを知っている世代の者にとっては懐かしい。

車内には絵本なども常備されていて、座席に座り読書することができる。ちなみに車内での飲食は禁止。

車内には絵本なども常備されていて、座席に座り読書することができる。ちなみに車内での飲食は禁止。

前側扉の中側左側面に取り付けられている銘板。シャーシがいすゞ自動車で、ボディは川崎車体工業製なのが判る。

前側扉の中側左側面に取り付けられている銘板。シャーシがいすゞ自動車で、ボディは川崎車体工業製なのが判る。

タイヤは10.00-20-14を履いている。

タイヤは10.00-20-14を履いている。

いすゞBU04Vは、いすゞ自動車が1962年~1980年にかけて製造したBU系のうち、1973年にそれまでのBU05のホイールベースを縮めるなどのモデルチェンジを行なって“BU04”を名乗った型式で、1980年まで製造された。
型式名の末尾に「V」が付いているのは、その後に低床化が試みられたグレードに付けられた文字になる。
この いすゞBU04は、車内に立ち入ることができるのは有り難い。保存状態は、塗装が色褪せていたりと少し寂しいが、それでも現在において路線タイプのモノコックバスの全体像を眺められる数少ない保存車であることは確かで、この姿を末永く留めておいて欲しいと願っている。
ちなみに今回は紹介していないが、この板橋交通公園には都電7500形7508号も保存展示されている。
なおこの展示場所の開放時間は午前9時から15時45分。
また「交通公園」ということで、交通ルールを子供たちが学べる施設も充実しており、家族で訪れても楽しめる場所といえるだろう。

いすゞBUと都電7500形7508号はこんな状態で保存展示されている。

いすゞBUと都電7500形7508号はこんな状態で保存展示されている。

交通公園ということで、足こぎゴーカートなども用意されている。なお団体で利用する場合には事前申し込みが必要とのことだ。

交通公園ということで、足こぎゴーカートなども用意されている。なお団体で利用する場合には事前申し込みが必要とのことだ。

開園時間
9時~16時
休園日
月曜日(祝日の場合は直後の平日に振替)、年末年始
場所
〒177-0033 東京都板橋区大山西町21-1(板橋公園内)
TEL
03-3973-2550

http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/000/000133.html

そして立面図的アングルで3面も載せておこう。

いすゞBU04 1975年式

いすゞBU04 1975年式

いすゞBU04 1975年式

[dfp]

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。