JR東北本線 宇都宮-岡本 間(栃木県宇都宮市)の車窓から見える『三菱自動車K-MS615N』

シリーズ 全国 保存モノコックバスめぐり(6)
全国の公園などに展示されている『保存バス』を巡る不定期連載コーナーです。
基本的には特別な手続きや入場料がかからずに、普通に見ることができる保存バスで、その中でも当面は「モノコック車体」の展示車を紹介していく意向ですが、その後に造られた「スケルトン車体」や、また動態保存とかでも、珍しいとか貴重な車輛で、普通に見られるバスならいずれ紹介していくつもりです。

JR東北本線 宇都宮-岡本 間の下り電車に乗った場合の車窓左手に、屋根の下に保存されている観光タイプのバスがチラリと見える。位置的には岡本駅の南西方約1.3kmあたりの地点になる。先日、同区間を乗車していて偶然見掛けたので、そんな経緯から早速、後日にそのバスを眺めに訪ねてきた。
このバスは『三菱自動車K-MS615N』で、年式は不明。
地元自治会の地域集会所として設置された車体と思われる。屋根があり、タイヤもしっかりしているので、メンテナンスはそれなりに行なわれているのだろう。また、近所の方の話しでは「写真をたまに撮りにくる人がいる。」そうなので、それなりに知れ渡っている廃車体だということも解った。と、そんな状況を鑑み、保存バスの仲間として、ここで紹介させていただくことにした。

東北本線の線路側からの眺め。フロントは岡本駅方を向いて置かれている。

東北本線の線路側からの眺め。フロントは岡本駅方を向いて置かれている。

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『三菱K-MS615N』は三菱の大型観光バスMS513系の昭和54年排出ガス規制に対応したモデルで、1980年~1982年まで製造された型式。なお型式記号の末尾の「N」は短尺車体を表している。
では、このバスの他の面や細部も眺めていくことにしよう。

写真3枚下の銘板は「三菱自動車工業株式会社」だが、フロントにはスリーダイヤモンドと「FUSO」のエンブレムが付いているので、車体は三菱ふそう製なのだろう。

写真3枚下の銘板は「三菱自動車工業株式会社」だが、フロントにはスリーダイヤモンドと「FUSO」のエンブレムが付いているので、車体は三菱ふそう製なのだろう。

サイド中央に描かれた「CAN」のロゴはある製缶会社のマークで、前扉下部には「自家用」の文字があり、おそらくその会社の従業員の送迎に使用されていた車両なのではないかと思われる。しかし栃木県内にはその会社の工場はなく、出所は謎のまま。

サイド中央に描かれた「CAN」のロゴはある製缶会社のマークで、前扉下部には「自家用」の文字があり、おそらくその会社の従業員の送迎に使用されていた車両なのではないかと思われる。しかし栃木県内にはその会社の工場はなく、出所は謎のまま。

リア外側に簡易トイレが建ち、右サイドのフロント寄りにはエアコンの室外機もあるので、地域集会所に使用されていることが窺える。

リア外側に簡易トイレが建ち、右サイドのフロント寄りにはエアコンの室外機もあるので、地域集会所に使用されていることが窺える。

扉内左側に貼られていた銘板。年式が判明せず、申し訳ない。

扉内左側に貼られていた銘板。年式が判明せず、申し訳ない。

前輪のタイヤサイズは10.00R20/14PR。

前輪のタイヤサイズは10.00R20/14PR。

後輪は10.00R20/14PRサイズのタイヤをダブルで履く。

後輪は10.00R20/14PRサイズのタイヤをダブルで履く。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況に変化があったり、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。

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