ウィラーグループ(村瀬茂高代表)と、地域創生と食のコンサルティング会社「umari capital」(ウマリ、古田秘馬社長)は2016年3月15日、東京都内で「その土地の生産者や料理人と交流して旬な食材を楽しむ」をコンセプトに共同で開発したレストランバスの発表会見と試乗会を行った。
村瀬代表は「ウィラーグループのミッションは『世界中の人の移動にイノベーションを起こす』『移動で人を元気に』と定めている。運送事業に新たな価値をつくる」と強調し、「旅行に行く3大要素は観光、買い物、食だが、それらは地域に広く点在している。交通の利便性を上げ、便利に回れるようにする」との姿勢を明確にした。
レストランバスは食をターゲットに、「ウマリが地元の食材、地元の調理方法、食にまつわる歴史・伝統をプロデュースし、ウィラーグループが移動手段と移動マーケティングを担う。両者がジョイントした」と説明した。
車両は2階建てバスをオープントップに改造し、1階は料理を作るキッチン、2階は25人が乗れる対面式の座席とテーブルを配置し、移動しながら食や飲み物を楽しめる。暖かい日はオープントップで走り、天候が悪い日は透明なポリカーボネートの開閉式の屋根で覆い、雨や風を防ぐ。
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ウィラートラベルのサイト内に「NIPPON Travel Restaurant」を立ち上げ、4月上旬には英語版を開設し、世界に情報発信する。
レストランバスは4月30日から新潟県内で運行し、土曜日(新潟駅発着)のランチプランが1万2960円、ディナープランが1万800円。
ウィラーグループは食と移動を融合させ、国内の隠れた地方の魅力を世界に発信し、地方創生に貢献する方針で、ウィラートレインが運行する京都丹後鉄道の食堂列車「丹後くろまつ」(豊岡駅~天橋立駅)において「FOOD EXPERIENS」をコンセプトに食を楽しみ、沿線の魅力を発見できる新サービスを開始する。
ウィラーコーポレーションとウマリは共同で「丹鉄ファンド」を設立した。京都丹後鉄道(丹鉄)を核に、駅ナカ、鉄道車内、丹鉄沿線の価値向上を狙いに、鉄道ファンのアイデアを実現する日本初の投資型鉄道ファンドで、丹鉄沿線の地方創生を目指す。
5月下旬から全国の鉄道ファンと起業家を対象に、丹鉄沿線と首都圏で「鉄道ビジネススクール」を開講し、人材育成にも乗り出す。
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