はとバス 東京観光輸送人員30%増 20年ぶり90万人超

はとバス(金子正一郎社長)の12年度(同社の会計年度は12年7月〜13年6月)の東京観光輸送人員は91万4004人となり、前年度に比べ30・4%増加した。輸送人員が90万人を超えたのは1992年度以来20年ぶりという。
好調だった最大の要因は昨年5月22日に開業した東京スカイツリーで、展望台入場付きツアーバスは開業から1年が過ぎても平均乗車率が90%を超えている。
冬のオフシーズンにもスカイツリーツアーは他のコースに比べて落ち込みが少なく、展望台入場付きツアー(全17コース)の利用人員は26万3925人と全体の28・8%を占めた。
はとバスの乗降場は東京駅丸の内南口にあるため、東京駅が昨年10月に復元オープンしてからは駅舎を見学した人が同社窓口を訪れ、短時間コースの利用人員が大幅に増加した。
さらに、今年3月には乗降場の向かいに「KITTE」(東京中央郵便局)が開業し、東京駅全体が観光スポットとなり、短時間で利用できるオープンバスによるツアー(全4コース)の利用人員は11万5371人(6・1%増)と好調だった。
そのほか、12年は東京ゲートブリッジの開通、渋谷ヒカリエやダイバーシティ東京などの大型施設の開業が相次ぎ、今年に入っても東京ディズニーランド30周年、新歌舞伎座のオープンをはじめ東京観光に追い風が吹いている。
訪日外国人向けの英語・中国語コースの利用人員は4万9438人(41・7%増)と持ち直し、東日本大震災と福島第1原発事故で激減した外国人客にも徐々に復調の兆しが出てきた。円安傾向が明確になった4月からは利用人員が震災前の水準に近づき、6月には初めて震災前の月間利用人員を上回った。ただ、年度ベースでは震災前の09年度よりも20・2%少なく、本格回復には至らなかった。

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秋本敏行

秋本敏行:のりものカメラマン 1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。

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