立山黒部アルペンルートの一翼を担う 関電トンネルトロリーバス は2019年4月の冬季休業明けから車輛が電気バスに変更される。導入されるバス車輛は、駅(バスになると停留所扱いになるかも?)にて車載パンタグラフからの急速充電で蓄電池に充電する方式をとるため、架線から集電して電動機により走行するトロリーバスは2018年11月30日をもって運行が終了する。
ところで、トロリーバスはレールの上を走る電車とは異なり、架線が2本並行に張られている。当然2本に流れる電気の極性は別なわけで、ではその架線の合流分岐はどんな仕組みになっていて、ワンマンカーではそこをどのように通過していくのか気になっていたのと、前記の理由によりここのトロリーバスがまもなく見られなくなるのもあり、関電トンネルトロリーバス 扇沢駅 を架線観察も兼ねて訪ねてみた。
日本にトロリーバスの路線は、当記事アップ日時点で2線あるが、その両端駅4つはすべてリバース配線になっていて架線が合流分岐する箇所がある。2線ともトンネル内を走っているイメージが強く、合流分岐を間近からは眺められそうもないように思われがちだろう。しかし、この関電トンネルトロリーバスには扇沢駅とその付近で屋外を走る部分が少しあり、ここには架線が合流分岐する箇所も含まれている。そんなわけで扇沢駅が上記リバース4駅の中で合流分岐の仕組みを間近で観察できる国内唯一の場所になる。
トロリーバスは「無軌条電車」ともいい、日本の法令上は鉄道事業法の 鉄道 として扱われている。そんなことは当サイトの読者なら知っているとは思う。しかし、一見バスに見える(実際に車体はスケルトンバスだが)のでトロリーバスの記事をここで書かせていただいた。
では、架線の合流分岐部分がどうなっているのか眺めていこう。
関電トンネル トロリーバスでは、「トロバスラストイヤーキャンペーン」として、2018年4月15日から11月30日までの間「昭和39年8月の営業運転開始以後54年間のご愛顧に対する感謝の意を込めた各種イベント等を実施いたします。」として記念乗車券や記念乗車券レプリカセットの発売などを行なっている。
さらに、運行最終日にはトロバスラストランを記念して 引退セレモニー を予定しているとのことなので、このシーズンの 関電トンネル トロリーバス からは目が離せなさそうだ。
なお、関電トンネル トロリーバス は午前の扇沢駅→黒部ダム駅と、夕方の黒部ダム駅→扇沢駅は混雑するので、トロリーバスだけが目的でこの路線への乗車をじっくり味わいたいなら、それ以外の時間をお勧めしたい。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
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