関東バス(東京都中野区、内藤泉社長)と両備ホールディングス(岡山市、松田久社長)は2017年1月11日、東京・中野サンプラザで完全個室型11室の夜行高速バス「DREAM SLEEPER(ドリームスリーパー)東京・大阪号」の記者説明会と内覧会を行った。18日から東京~大阪間で1日1往復、共同運行を開始する。
記者説明会で内藤社長は「15年2月に両備ホールディングス(HD)さんから提案をいただき、日本初のバスをつくり、新しいサービスを投入するというコンセプトはおもしろいと思い賛同した」と振り返り、「2年間かかったが、開発・設計と内装に努力され、実現できたのは両備HDの尽力のたまもの」と謝意を表した。
小嶋光信両備HD会長は「コストだけの競争から、快適で安全な高速バスをつくりたいと開発してきた。お客さまの信頼と支持を得て、高速バスの価値観を転換したい」と強調した。被害軽減ブレーキや心地よい居住性などを挙げ、「安く運ぶから、快適で安全な移動を提供する。移動を楽しむ新しい提案で新しい高速バスのあり方を示し、バス業界の価値を創造したい」と意義づけた。
新型車両の開発を主導した松田敏行両備HD副社長は「価格競争ではなく、時間を有効利用し、快適に過ごす運輸サービス業との視点から開発した」と説明し、「料金は2万円と高いが、移動しながらホテルのように過ごせるのでトータルコストは低い」と自信をのぞかせた。
「ドリームスリーパー」は「最高の眠りと上質なリラクゼーションをお届けし、ワンランク上の快適な移動空間を提供する」とのコンセプトで開発し、業界初の全11室とびら付き完全個室型(11人限定)の豪華車両。全電動調節の座席、温水洗浄・水浄化機能付きトイレ、独立型パウダールームなどを備えている。三菱ふそうトラック・バス製で、車両価格は1億円。
当面は2台の車両により、東京・池袋駅西口~大阪・なんば(OCAT)/門真車庫間を1日1往復夜行運行し、利用料金は2万円(小児1万5500円)。運行記念割引として、2月末まで1万8千円(同1万4500円)で販売する。
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