今年度第1次は149社
日本バス協会(高橋幹会長)は、12年度「貸切バス事業者安全性評価認定制度」の第1次認定事業者149社(車両数4576台)を公表した。
同制度は利用者や旅行会社などが安全性の高い貸切バス事業者を選択しやすくし、貸切バス事業者には安全への取り組みを促すことを狙いに11年度に創設され、認定事業者は11年度分の221社と合わせ、370社(1万2822台)となった。
今年度は4月2日~5月31日に認定申請を受け付け、第1次分は11日付で認定された。認定期間は2年間。認定事業者は日バス協と国土交通省のホームページに掲載し、貸切バスの車体やホームページなどに「SAFETY BUS(セーフティバス)」マークを掲示できる。
全貸切バス事業者4392社、総車両数4万6674台のうち、認定事業者は8・4%、車両数では38・9%を占める。
評価認定制度の申請条件は、
- 事業開始から3年以上経過
- 法令順守事項に関する違反がないこと
- 過去2年間に有責の死傷事故が発生していないこと
- 過去1年間に転覆事故や悪質違反事故などが発生していないこと
- 過去1年間に30日車の車両停止以上の処分を受けていないこと
を満たす必要がある。
条件を満たしていない場合は、申請を却下される。
評価項目は
- 安全性に対する取り組み状況(配点60点)
- 事故・行政処分の状況(同20点)
- 運輸安全マネジメントの取り組み状況(同20)
とし、評価点数が60点以上で、かつ各項目の基準点10点以上の事業者を認定する。
初回認定時には1つ星を付し、更新認定時に60点以上79点以下は1つ星、80点以上は2つ星となる。次回更新時に2つ星事業者が79点以下の場合は1つ星に戻り、80点以上は3つ星に格上げされる。