ウィラー高速バス 昨年は273万人利用

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高速バス大手、ウィラーエクスプレスの利用者数は昨年、273万人に達し、過去最高を記録した。インバウンドの利用も10万人で前年から大幅な伸びを示した。ピンクの車体が目をひく同社バスは、現在21路線で187台が運行している。独自のバス停70カ所のほか全国で124カ所にバス停を展開しており、今後もグループのウィラートレインなどとの連携を強化することで利用者の増勢を見込んでいる。

外国人客は10万人

同社によると、33万人だった2006年の利用者数は毎年増加し、10年間で8倍以上に増えた。利用者は男性36%に対し女性64%と、シートなど車内での利用者のプライバシーや移動中の快適性に配慮したことが女性の支持を集めている。
年代別では20代が最も多く、10代から30代の利用者が約8割を占める。職業別では会社員が39%、学生29%となり、若い会社員や学生が移動に利用している。路線の充実やバスターミナルへの乗り入れ、他の交通機関との連携などが利便性を高め、リーズナブルなことが若い人たちに受けているようだ。
昨年は、特にインバウンドの増加が目立つ。前年7万から8万人だった外国人利用者は10万人に達した。
国別ではタイが最も多く、米国、韓国、インドネシア、台湾と続く。今年はさらに利用者増を図るため、2015年9月に立ち上げたサイトで、外国からの利用者が全国の高速バスを検索、予約できる「ジャパン バス ライン」の活用を促す。同サイトは全国のバス48社が参画し、英語や韓国語、中国語で表示するなど、サービスの統一化を図ったものだ。
また2015年4月に京都丹後鉄道の運行を開始したウィラートレインは、昨年上半期に96万人の利用があり、前年同期より5%増となった。特急列車「丹後の海」の導入をはじめ「大丹鉄まつり」などのイベント、企画乗車券の発売など、地元をはじめ観光利用を意識した取り組みが注目を集めている。今後は「地方創生」をキーワードに地元自治体らとの連携を深めていく。

写真:Author Tennen-Gas

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