日野 非接触給電電気・HVバス ビッグサイトで実証運行

 日野自動車は11月2日から18日まで、東京モーターショーとエコプロダクツ展に合わせて、非接触給電電気・ハイブリッドバスの実証運行を行っている。東京ビッグサイト~豊洲駅(東京メトロ有楽町線・ゆりかもめ)を1日4往復し、乗務員と利用者からアンケートを取り、実用性を検証する。


 非接触給電・HVバスは国土交通省の次世代低公害車開発促進事業に参画して、02年度から開発を進めてきたもので、「過去7回の実証運行で実用域に達しているとの評価を受けている。今回は一段と新しい機能を取り入れ、実用化に向けて進めていく」(鈴木孝幸技監)と手応えを示し、12年度から商品化する。
 車両は床下に受電(第2次)コイルを備え、道路に埋め込まれた送電(第1次)コイルからリチウムイオンバッテリーに短時間で大容量の充電ができるようにし、加えて100リットルの軽油タンクを装着した。通常は電気モーターで走行し、災害時などの非常時や給電インフラが未整備な地域ではディーゼルエンジンで走るパラレルハイブリッドタイプを採用した。
 次世代車にふさわしく車両デザインを一新したほか、運転席から無線通信によりワンタッチで充電操作を可能にし、1次コイル設置場所に正確に停車できるようにカメラで誘導する方式に改良した。
 さらに、3月11日の東日本大震災を受けて、体育館などの避難場所に電力を供給する機能を付加した。通常は路線バスやスクールバスとして運行している車両を災害時にはエンジン発電機に転用し、連続31時間供給可能と試算している。
 非常時用に設置しているディーゼル発電機はメンテナンスが必要だが、通常はバス運行している車両を活用すればコスト削減も期待できる。
 実証運行は東京都建設局の協力を得て、起終点の東京ビッグサイト中央ターミナルと豊洲駅バスロータリーに充電装置を設置し、都交通局が運行する。運賃は無料で、起終点で整理券を配布する。

関連記事一覧

特集記事

TOP