日本バス協会(堀内光一郎会長)は8日、第60回中央技術委員会全国大会を東京・大手町のサンケイプラザで開催した。
発明考案は6件が受賞。技術業務報告では、高速道路を主体とした燃料電池バス運行など8件の発表が行われた。また「100年停留所」と題し、交文社の小林英世社長が記念講演を行った。
森口明好・中央技術委員長は「バスの技術面を担当する皆さんがより安全で快適な輸送サービスの提供を目指して整備技術の向上、経済性の追求、人と環境に優しいバス輸送を確保するため日夜汗を流し積極的に取り組んでいることが、バス事業が発展する大きな推進力になる」と挨拶した。
来賓の国土交通省自動車局の木場宣行次長は参加者を「厳しい経営環境だが安全・環境・利便性に関する新しい技術を迅速に取り入れることが性能向上はもとより、経営改善に寄与する」と強調。日本自動車工業会の内藤政彦常務理事は「環境・安全対策は関係する専門家による総合的対策が必要で、自工会とバス協会の連携は今まで以上に重要になると考えている」と期待した。
発明考案の受賞作品は銀賞に東急トランセ「デジタル方向幕テスター」と遠州鉄道「MPフィンガーコントロールユニット点検機器」、銅賞に京浜急行バス「トランスミッションASSY取付時ガイドツール」と東京都交通局「クーラーコンプレッサのマグネットクラッチセンタナット締付用アタッチメント配線」、努力賞に西鉄エム・テック「電装品用小型卓上プレス作成」と同「オルタネータオーバーホール工具作成」が輝き、受賞者は堀内会長から表彰状を受け取った。