国土交通省が発表した3月末現在のバス・タクシー事業者に対する違反点数付与状況によると、地方運輸局単位に累積違反点数が20点超(平成20年4月から3年間累積)の事業者は乗合バス2社(昨年9月末比増減なし)、貸切バス13社(同)と変化はなく、タクシーは87社(同3社減)とやや改善した。
平成22年度下半期に事業停止処分は3件、許可取り消し処分は4件発動され、いずれもタクシーたった。
バス・タクシーの違反点数制度は平成14年2月の規制緩和に合わせて導入され、処分日車数10日車を1点にカウントし、事業者単位に集計する。違反点数は3年間累積されるが、行政処分以前の2年間に違反点数の付与がなく、その後2年間、無事故無違反であれば違反点数は消滅する。
累積違反点数が20点超で事業者名を公表し、事業者単位で50点を超えると事業停止、80点超で事業許可の取り消し処分とする。
また、平成18年8月から行政処分基準を強化し、酒気帯び運転や過労運転など悪質な違反は即時事業停止処分(違反の悪質性により7日間と3日間)とする。
地方運輸局別の累積違反点数が20件超の事業者数は次の通り。
【乗合バス】▽北海道1社
【貸切バス】▽東北2社▽関東3社▽中部2社▽近畿2社▽中国1社▽九州3社
【タクシー】▽東北8社▽関東31社▽中部5社▽近畿23社▽中国2社▽九州16社▽沖縄2社