タイトルで言うバスとは実はBRT(バス・ラピッド・トランジット)のこと。ところで、そのBRT専用道の元踏切(?交差点)というと、総体的には一般道とBRT共に普通の信号機があり、BRT側のみに一般車の誤進入を防ぐための遮断機がある、下の写真のような設備をイメージするだろう。
場所は大船渡線 大船渡-盛 間で、位置的には盛駅から南に200mくらいの地点になり、「佐野街道踏切」という名称が付いている。 なぜこのような踏切があるのか。勘が良い方ならすでにお解りと思うが、ここは元々鉄道線の大船渡線が通っていた場所で、BRTになる前には普通の鉄道の踏切があって、さらに隣に三陸鉄道の線路が並行しているのが眺められるが、これとの供用の警報機があり、それが残ったモノだ。
ではなぜBRTの他の警報機は撤去されたのに、ここだけが残ったのか。 警報機が残ったのは、並行する三陸鉄道とのスペースなど関係から踏切が分離(BRT専用道も踏切というのかは謎だが!?)移設されなかったと思われるが、いまとなってはココに鉄道の線路が通っていた証しとしての貴重な存在になっている。 どうせなら遮断機もあればもっとリアルだと思うのだが、元の鉄道時代の頃から警報機のみ遮断機なしの第3種踏切だったので、あえてバージョンアップまではまさかしないだろうから仕方がない。
ただ、BRT高速輸送システムが将来的な定時運行管理をする警報機の有用性を見る実証テストの場として1ヶ所くらいあっても良いのかなとも思う。 なんといっても、バスの通過に対しても警報機が鳴るのが特長の佐野街道踏切は、この後に大船渡線BRTが高速輸送システムとしてさらに発展しようとも、鉄道が通っていたシンボルとして、このスタイルで残ってほしいモノだ。
なお、JR東日本のBRTについては、2019年2月23日アップの「JR気仙沼線 柳津駅の列車⇔BRT接続スタイルを眺める」と、2016年1月20日アップの「JR気仙沼線BRTに乗ってみました 気仙沼→柳津」で紹介しているので、合わせて見ていただけたらありがたい。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
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