滋賀県バス協会は3月4、5日の2日間、会員事業所の乗務員らを対象に「交通バリアフリー(BF)研修会」を草津市の滋賀県社会福祉協議会福祉用具センターで開催した。2日間で約50人の乗務員らが出席し、体の不自由な人や車椅子の利用者が普段バスにどんなことを感じているかを聞いたほか、手足に重りをつけて障がいを疑似体験してハード、ソフト両面でのバリアフリーの重要性を学んだ。
研修では両日とも「バスを安心して利用するために」をテーマに公益財団法人滋賀県身体障害者福祉協会の藤本俊治副会長と菊池茂美氏の講義を聞いた。両氏とも体に障がいがあり、日頃のバス利用が生活に欠かせないとしながらも、車内の段差、降車ボタンの位置、車椅子の車内設置などバス車両にもう少し細かな気配りが欲しいと訴えた。
体験講座では、手足に重りを付け、視界を狭くするゴーグルをかけながら実際にバスに乗降したり、時刻表を眺めたりして、健常者では気付かない気配りの必要性を感じていた。