三重交通は、伊勢神宮が20年に一度社殿を造り替える式年遷宮が今年行われるのに合わせて、参拝者に「懐かしさ」と「新鮮さ」をコンセプトに、かつて伊勢地区を運行していた路面電車「神都線」をモデルとしたバス車両を製造している。路面電車の形をしたバスで名称も「神都バス」とし、今年7月から運行を予定している。
路面電車「神都線」は、同社のルーツとなる宮川電気が1903年(明治36年)から61年(昭和36年)まで伊勢神宮の参拝者や伊勢・二見地区の観光客の移動手段として運行していた市内電車。主に山田駅前(現在の伊勢市駅)と内宮前、山田駅前と二見間を運行していた。同社は、この「神都線」路面電車の最終モデルとなった「モ541形式543号車」を全面的に模して約7千万円をかけ、車両1台を作る。
運行予定区間は、宇治山田駅前〜伊勢市駅前〜外宮前〜内宮前の「外宮内宮線」。