スキーバス事故に緊張
埼玉県バス協会(池田敦会長)の「2016賀詞交歓会」が2016年1月21日、川越市の川越プリンスホテルで開催された。15日に碓氷バイパスにつながる峠付近で発生したスキーバスの事故は、乗客、乗員合わせ死者15人という大惨事となり、これを受けての開催だけに、新春の祝賀ムードはなく池田会長、来賓の田島克彦埼玉運輸支局長から「バス輸送の最大使命である安全の確保を脅かす事故であり、利用者の信頼を一瞬にして失った。事故原因については、目下調査中であるが、亡くなった若い方々のご冥福を心から祈る」と悲痛の表情で安全運転の徹底、コンプライアンスの順守を訴えた。
池田会長はバス事故の犠牲者に黙とうを捧げたあと、挨拶に立ち、「昨年のバス業界は、乗合バスのICカードやバリアフリー、貸切バスは新運賃料金制度の導入により適正な経営に反映されたのではないかと思う。今後も制度の確実な定着を推進したい。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、訪日外国人が急増し、昨年は1973万人が来日、一説にインバウンドバブルの状況といわれる。半面、観光バスや宿泊施設の不足が叫ばれ、バス事業では、適正な運賃、安全の確保を阻害する事業者の存在が危惧されている。私たちは、今年も安全確保を堅持し、適切で快適なバス輸送の実現を目指し全力を尽くそう」と呼び掛けた。
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