首都圏のバス利用、ほとんどがICカードに移行 大都市交通センサス

首都圏のバス利用、ほとんどがICカードに移行 大都市交通センサス

国土交通省は、10年10~11月に実施した第11回大都市交通センサスの集計結果をまとめた。この中で、首都圏ではバス・路面電車の利用券種のほとんどが回数券・バスカードからICカード「スイカ」(01年11月サービス開始)や「パスモ」(07年3月同)に移行していることが改めて確認された。
交通センサスは鉄道やバスなどの公共交通機関の旅客輸送量の変化などを把握し、交通政策立案に活用することを目的に1960年(昭和35年)から5年ごとに実施している。今年は国税調査のデータなどと照らし合わせ、さらに詳細な分析を行うことにしている。
第11回調査結果によると、バス・路面電車の利用目的別の券種構成は、通勤では首都圏が▽ICカード60%▽定期券(ICカード定期を含む)31%となり、ICカードの導入拡大に伴い回数券・バスカードのほとんどがICカードに移行していた。
中京圏は▽回数券・バスカード61%▽定期券27%▽ICカード6%とIT化が遅れている。
近畿圏は▽定期券35%▽回数券・バスカード34%▽ICカード23%ときっ抗している。
私事では、首都圏は▽ICカード45%▽敬老パス33%▽定期券13%と、回数券・バスカードは前回調査の33%から2%に急激に縮小した。
中京圏は▽回数券・バスカードが42%▽敬老パス22%▽定期券5%▽ICカード5%などの順だった。
近畿圏は▽敬老パス32%▽ICカード28%▽現金・その他23%▽ICカード11%▽定期券7%と、首都圏・中京圏とは趣をことにしている。

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