埼バス協 「貸切バス事業者への緊急講習会」を開催
埼玉県バス協会(池田敦会長)は、さいたま市の彩の国すこやかプラザで「貸切バス事業者への緊急講習会」を開催、高速ツアーバスを運行する貸切バス事業場に対する監督指導実施状況と今夏の多客期の安全確保のための緊急対策、過労運転防止にかかわる緊急対策について講習、74社98人が出席した。
4月29日に関越道藤岡インター付近で発生した高速ツアーバスの重大事故を受けて開催された講習会は、最初に貸切部会長の四方田俊男氏が「大勢の乗客を乗せるバス事業は、安全・安心が何より優先する。
当協会は先の総会で安全輸送に対する緊急決議を採択し、安全で快適なバス輸送を宣言したが、これから夏の多客期を迎え、安全輸送に徹しなければならない。
そのために国土交通省から通達されたバス事業と旅客事業者との書面による契約をはじめ、運輸安全マネジメントの徹底を図り、身近な乗り物として利用者に安心して乗っていただけるよう全力を傾注したい」と挨拶、小西昭典埼玉運輸支局長が「埼玉県の昨年の死亡者は207人、ワースト3位となり、関東運輸支局管内での事業用自動車が関係する事故死者は36人で前年の2倍に増えた。
バス事業ばかりではないが、安全で安心なバス輸送の徹底を図り一日も早く国民の信頼を回復してほしい」と要請した。
講習会に移り、埼玉労働局労働基準部の石田直哉監督課長が「高速ツアーバスの監督指導実施状況」、埼玉運輸支局の高山和征首席運輸企画専門官が「多客期の安全確保のための緊急対策」、同田中文雄陸運技術専門官が「過労運転にかかわる緊急対策」について講演した。