ノンステバス公営導入進む 大阪市93.8% 鉄道BF化100%は10路線

 公共交通機関の快適性や安全性向上への取り組みを促進するため、国土交通省が提案する快適性・安全性評価指標に基づき、近畿運輸局はこのほど2011年度末現在の近畿管内の数値をまとめ、公表した。それによると、鉄道でのバリアフリー化は全体23路線のうち10路線で100%を達成し、ノンステップバスの導入は大阪市交通局が93・8%など公営バスの導入が進んでいる。
指標は「やさしく利用できる」「気持ちよく利用できる」「分かりやすく利用できる」「安心して利用できる」の4部門で、やさしく利用できるは鉄道とバス、その他は鉄道で、管内鉄道7社23路線、バス9社を対象としている。
この中でピーク時の車両混雑率は、JR環状線が前年度より12ポイントの緩和、JR神戸線も11ポイントの緩和となり、多くの路線で混雑率が緩和している。また段差解消へのバリアフリー化は、JR環状線や大阪市交通局が100%を達成するなど全体の23路線で10路線が100%となった。
ノンステップバスの導入では、大阪市交通局が93・8%、京都市交通局が78・9%、神戸市交通局が76・7%で公営バスの導入率が高い。民間では京阪バスが45・6%。特に大阪市交通局は前年度に比べて9・2ポイント、神戸市交通局が8・5ポイント、近鉄バスが6・2ポイント導入率が伸びた。

関連記事一覧

特集記事

TOP