ウィラーエクスプレスジャパン(村瀬茂高社長)は7月31日、東京・西新宿の同社バスステーションで「高速路線バス開業式」を行い、高速ツアーバスから新高速乗合バスに完全に移行した。グループ路線バス9社、共同運行1社と運行委託13社が全国22路線201便を運行し、年間200万人の利用者を目標にしている。
村瀬社長は開業式で「高速ツアーバスと高速乗合バスがひとつになり、新たな時代が始まる。ウィラーグループはいままで以上のサービスを提供し、業界の発展に寄与する」と気を引き締めた。
この間の取り組みを振り返り、「選ばれるサービスを提供し、需要を創造して利用者を増やしてきた」と述べ、「高速路線バスに移行してもお客さま目線で考え、快適で便利なバスをつくっていく。安全もISO39001を取得し、マネジメントとして安全を徹底的に追求する」と決意を新たにし、「安全第一」と「顧客主義」を柱に据えた。
世界中の移動にイノベーションを起こすと強調し、「インバウンドが便利に利用できる観光インフラを構築する。鉄道のようにバスとバスを乗り継いで日本を移動できるように、ネットワークを作る。他のバス会社と連携して、乗り継ぎビジネスを追求する」との構想を明らかにした。
村瀬社長は「高速路線バスに移行するにあたっては社員、関係者に協力していただいた。公共交通機関の路線バスとなり、社会的責任を重く感じている」と謝意を表し、「安全を徹底し、お客さまの望むサービスと安全確保に努力を惜しまない」と表明した。