都営FC路線バス 3月21日から営業運行 トヨタが開発

バス会社

2016年度から都営バスへの燃料電池バス(FCバス)導入に向け準備していた東京都は2017年2月24日、3月21日から路線バスとして営業運行すると発表した。市販のFCバスによる営業運行は全国で初めて。

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運行路線は「都05系統 東京駅丸の内南口~東京ビッグサイト」(停留所数27)。主な停留所は「有楽町駅」「銀座4丁目」「築地3丁目」「勝どき駅」「有明テニスの森」など。
運行する車両は、トヨタ自動車が開発・市販化したFCバス。FCバスは燃料となる水素を車載の高圧タンクから燃料電池に供給し、空気中の酸素と化学反応させて作った電気でモーターを駆動させて走行する。
車両は全長約10.5mで、定員77人。1回の水素充填で約150㎞の走行が可能で、1回の充填に要する時間は10分強という。今回は2台により運行する。
都交通局では営業運行にあたり15年7月に実験用車両による公道実験を実施するなどして、渋滞や頻繁な車線変更など大都市特有の交通事情に応じた水素消費量調査やバスの操作性点検を行うなど事前準備を重ねてきた。
都では東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに100台以上のFCバスを計画的に導入する目標を掲げている。また20年からの本格運行を目指して計画が進められている都心と臨海副都心を結ぶバスベースの新都市交通システム「BRT」にFCバスを投入する方針だ。

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