バスタ新宿 開業6カ月 1日平均 2万9000人利用 箱根方面など1468便

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国土交通省は2016年11月1日、4月4日に東京・JR新宿駅南口に開業した「バスタ新宿」の半年間の利用状況を発表した。

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1日平均の利用者数は約2万9千人、最大利用者数は約3万8千人で、ほぼ当初計画(平均3万人、最大4万人)に近い実績だった。累計利用者数は約446万人、1日平均発着便数は1468便、最大便数は1624便だった。
開業1カ月間の平均便数1142便から7月1日の個別バスターミナル(到着便)の移行完了後、7月1413便、8月のピーク時は1513便、9月1481便と増えている。
方面別利用者数(4月4日~9月25日)は、

  1. 箱根(33万5千人)
  2. 大阪(32万5千人)
  3. 河口湖(32万1千人)
  4. 名古屋(25万9千人)
  5. 羽田空港(25万6千人)
  6. 松本(23万8千人)
  7. 仙台(22万6千人)
  8. 飯田(20万4千人)
  9. 甲府(17万9千人)
  10. 木更津(17万7千人)

の順に多かった。
利用者からは「購買施設がない」「女子トイレが足りない」といった声が出され、これを受けて11月中にコンビニの出店を予定し、女子トイレは現在の8室から年末年始までに14室、来春までに21室に増やす。コインロッカーは3階への移設時に個数を拡大し、ベンチは現在の150人分から10月14日に簡易ベンチ約50人分を増設した。
国交省は高速バス会社やバスタ新宿を管理・運営する新宿高速バスターミナル会社(日本バス協会と主要バス会社11社が出資)、商業施設などと連携し、利便性の向上に努めるとしている。
バスタ新宿前の国道20号(甲州街道)の急ブレーキ発生件数(ETC2.0データ、台/キロ)は、平日は0.80件から0.37件(54%)、休日は0.61件から0.35件(42%減)と減少し、事故リスクが軽減した。
平均速度は平日が16.9㎞/hから16.5㎞/hに、休日が18.1㎞/hから17.5㎞/hとなり、混雑状況の改善は見られない。
5月13日に発表した開業1カ月間の利用状況では「周辺の渋滞が解消した」としていたが、不十分な渋滞データを用いていたと訂正した。
国交省は新宿4丁目交差点における左折車列がバスタ新宿前まで大きく延び、乗車禁止ゾーンでの一般車やタクシーの乗降、西新宿エリアの路上での高速バスの時間調整などを問題点に挙げ、改善に向けて関係者に協力を要請する。

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