バスの日 各地でイベント 東京で第3回「バスフェスタ」 震災復興も支えます

日本バス協会(堀内光一郎会長)は9月20日の「バスの日」にちなみ、各都道府県バス協会や事業者も地域に即した「バスの日」行事を企画し、東日本大震災時の緊急輸送に果たしたバスの役割や、人と環境にやさしいバス利用をアピールする。中央行事として、国土交通省と東京都の後援により、11日に東京・千代田区の日比谷公園で「バスフェスタ2011 in TOKYO」を開催し、バスのデザインコンテスト表彰式、バスガイドの制服フッションショー、車両展示などを繰り広げる。

「バスの日」の中央イベント「バスフェスタ」は平成21年9月20日に東京・丸の内の丸ビルで初めて開催し、親子連れを中心に約1万人が来場した。2回目は昨年10月3日にパシフィコ横浜を会場に繰り広げ、約1万8千人が来場し、好評を博した。

(写真はパシフィコ横浜で開催された昨年の第2回バスフェスタ)

今回は3月11日に発生した東日本大震災を受けて、「バスも震災復興を支えます」をテーマに掲げる。
バスフェスタのメーンイベントのデザインコンテストは、6~7月に子どもたちから車体外観デザインを募集し、994点の応募があった。
この中から、審査委員会(委員長=宮田亮平東京芸大学長)で、▽国土交通大臣賞に湯浅聡一郎さん(徳島県、5歳)▽日本バス協会会長賞に吉田悠人さん(大阪府、10歳)▽審査委員長賞に名倉凛子さん(東京都、9歳)の作品が決まった。表彰式はバスフェスタの会場で行われ、入選作品は会場に展示する。

国土交通大臣賞を受賞した作品は本物のバスのラッピングデザインとして採用され、東京・渋谷を発着するバス路線で1年間運行される。さらに、東日本大震災応援メッセージが付いた994点の応募作品はすべて、今秋から東北6県(岩手・宮城・福島・青森・秋田・山形)を走る路線バス車内に順次掲載する。
会場では観光バス各社それぞれの制服姿のバスガイドが「制服フッションショー」「クイズ大会」で雰囲気を盛り上げ、東北6県のバスガイドが震災や原発事故の風評被害に負けないで頑張っている東北の観光地をアピールする。
懐かしいボンネットバスから最新鋭の6台のバス車両を展示。ゲームやラジコンバスコーナーなどを設け、バスグッズ販売も行う。
「バスの日」は明治36年(1903年)9月20日に、日本で最初の営業バスが京都市で運行されたのを記念して、昭和62年(1987年)に制定され、今回で24回目となる。
「バスの日」にちなみ、各地で「バスまつり」、「バス利用感謝デー」、小学生以下無料、「バスご利用感謝まごころサービス月間」「バスの乗り方教室」、エコバックやチラシの配布などイベントとPR活動を繰り広げる。
各地の主な取り組みは次のとおり。
▽北海道=札幌市内のバス路線で小学6年生以下を無料、函館市内で小学生を対象に「バスの日」絵画展、旭川市内で小学生以下を全路線無料
▽青森県=「青森バスまつり」、八戸市内循環バスの無料運行▽岩手県=「バスの日まつり」、盛岡地区で子ども運賃無料(小学生以下)▽宮城県=第21回「宮城バスまつり」▽福島県=第4回「福島バスまつり」、車体側面にマグネットシート「バスの日」を貼り運行▽秋田県=バス利用キャンペーン、第16回「秋田バスまつり」▽山形県=バスの車両展示、日帰りツアーバス運行
▽茨城県=ウェットティシュを配布▽栃木県=ミステリーバス運行▽埼玉県=「さいたまカーフリーデー」にブース出展▽千葉県=ペイントバスの運行、親子ミステリーツアーに招待▽東京都=A旗「9月20日バスの日」、B旗「環境を守るためマイカーからバスへ」を車両に立て、「バスの日」をPR▽神奈川県=小学生を対象に貸切バスによる1日遠足、「バス利用感謝デー」の開催▽山梨県=「バスの日」ののぼり旗掲出(30本)
▽新潟県=「バス祭」「ありがとう運動」▽長野県=「バスご利用感謝まごころサービス月間」▽富山県=主要駅頭に立て看板の掲出▽石川県=「バス利用促進月間」、幼児ふれあいバス体験
▽福井県=「バスの感謝デー」、バス乗り教室▽岐阜県=PR定規の配布、ボンネットバスの運行▽静岡県=バスの乗り方教室、スタンプラリー▽愛知県=「とよはしバス・電車スタンプラリー」、岡崎市内で小学生バス無料化▽三重県=小学生以下を対象に絵画コンテスト、バス協会作成エコバックを進呈
▽滋賀県=「バスの日祭りin守山」、記念品(マーカー)の配布▽京都府=缶バッチ着用、高速バス招待乗車▽大阪府=「スルッとKANSAI」加盟24社・局バス展示▽兵庫県=公共交通利用促進PR、エコバック配布▽奈良県=貸切バス利用者に紙コップ26万個配布▽和歌山県=記念品の配布(乗合)、各駅の電光掲示板にメッセージ掲出
▽鳥取県=エコバック・ティッシュの配布、「バスの絵」展示▽島根県=「バス祭り」、高速バス停の清掃▽岡山県=子ども運賃無料、サービス向上運動▽広島県=第13回「ひろしまバスまつり」▽山口県=バスの乗り方教室・記念撮影、「はぎバスまつり」
▽徳島県=公共交通利用促進キャンペーン▽香川県=「かがわバスまつり」▽愛媛県=PR用チラシとボールペンの配布、バス停のクリーン作戦▽高知県=サービス向上運動、無料体験試乗会
▽福岡県=街頭PR・チラシ配布、小学生のバス会社訪問▽佐賀県=「佐賀駅バスセンター祭」▽長崎県=交通安全教室の開催、「佐世保市公共交通まつり」▽熊本県=公共交通機関利用促進キャンペーン▽大分県=小学生を対象に「バスの日」記念絵画コンクール、小学生バスの乗り方教室▽宮崎県=バス利用キャンペーンチラシの配布、バス川柳募集▽鹿児島県=養護施設や老人クラブなどの1日バスツアー▽沖縄県=「バスの日」記念フリー乗車券の販売

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