近畿管内のバス協会で組織する近畿バス団体協議会は9月28日、大阪市北区の中央電気倶楽部で近畿バス技術委員会業務報告会を開催した。同報告会は、バスの技術水準の向上を目指し、バス運行時の安全確保、サービスに成果を反映させるもので、今回で53回目。
今回の発表は、「安全運転教習車を活用した研修プログラム」を神姫バスバス事業部の須和憲和次長、「車両整備統計について」を奈良交通向出佳史安全管理部長がそれぞれ報告した。
この中で須和次長は、交通事故減少に向けて運輸安全マネジメントに基づき、安全性向上への取り組みを見直し、安全運転教習車を活用した5人1組の少人数教育プログラムを導入したことを説明。適性診断も加えて運転者自身の自己評価、他者評価などから自ら気付き、行動する運転者の育成を続けているという。
このほか特別講演として広島大学教授で日本交通心理士会の西山啓会長が「高齢化社会における事故防止への取り組み」(われわれとしてすべきこと)をテーマに約1時間半講演した。