日野「ポンチョ」ベースのEVバス 羽村市が運行

東京都羽村市は3月10日、電気自動車(EV)仕様のコミュニティーバス「はむらん でんきバス」を運行開始した。

日野自動車の小型バス「ポンチョ」をベースに、バッテリー搭載量を最小限に抑えて1運行ごとに充電することで、サイズ・重量・価格の技術的ハードルを解消した。
はむらんは05年5月から通常のポンチョ4台で3コースを運行しており、今回のEVバス1台の投入で、羽村市役所発着の「羽村中央コース」を新設。バスターミナルの市役所に設置した急速充電器で1運行ごとに約20分の“都度充電”をすることで、短距離路線運行に最適化した。車両価格は7千万円で、充電設備1500万円の計8500万円は国と東京都が補助した。
日野自動車によると、EVバス開発で工夫したのは通常のポンチョと同じ36人の乗車定員を確保するため、バッテリーが元のエンジンコンパートメントに収まるようにするとともに、車体軽量化も行った。
EVバスに向いている条件としては航続距離に影響する温暖な気候と坂道のない場所、また、充電時間を運行ダイヤに組んでもらう自治体の理解だという。

腰痛客らに優しいエンジン振動なし


試乗して感じたのは、エンジンを搭載していないため走行時の振動がないという点。腰痛やムチウチを持つ人などでも、ストレスを低減して利用できるのではないかという印象を持った。
EVバス、はむらん(羽村中央コース)の料金は1乗車100円、未就学児は無料。1日7便で、西東京バスが運行する。

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