水陸両用バス運行へ 日の丸自動車興業がお披露目

日の丸自動車興業(本社・東京都文京区、富田浩安社長)は11月14日、東京・江東区の若洲海浜公園で水陸両用バス「スカイダック」の発表・試乗会を行った。

スカイダックは江東区が旧中川に設置する「川の駅」が12年秋に完成するのに合わせて運行ルートを設定し、12年度中の運行開始を予定している。

 富田社長は「東京では初の水陸両用バスのプロジェクトを立ち上げ、8年の歳月を経て実現し、感無量」と心境を明かし、「運行では入水口が一番のポイントになるが、旧中川の『川の駅』を考えている。水辺の風景を楽しみ、入水時の水しぶきを堪能してもらう」と計画を示した。
 水陸両用バスの運行により、「江東区に観光客がたくさん訪れ、街のにぎわいと地域の発展につなげたい。川も海も航行できるので、災害時の人や物資の移動にも活用できる」と効用を強調した。
 山﨑孝明江東区長は「江東区は江戸時代から運河の街として整備されてきた。東京の中でも川が多く、137本の橋が架かっている。富田社長から申し出があり、入水口に『川の駅』を思いつき、間もなく工事に入る」と述べ、「スカイツリーと合わせ、新観光名所として地域の発展に寄与してくれる」と期待を寄せた。
 スカイダックは日野自動車製のエンジンやシャシ、いすゞマリン製造製の船舶機器を米国に持ち込んで製造し、日本に持ち帰った。総費用は1台約8000万円を投じた。

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