はとバス 74期利用人員が過去3番目 売上高、営業利益も堅調

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はとバス(中村靖社長)の第74期(14年7月~15年6月)の利用人員は116万5千人(前期比6.0%減)となり、東京スカイツリーの効果が一段落したこともあって減少に転じたが、第72期に次いで3番目に多い成績を残した。

はとバス 74期利用人員が過去3番目

定期外客と路線バス受託が好調

定期合計は88万4千人(3.5%減)、内訳は定期邦人昼コースが60万5千人(6.7%減)、同夜コースは12万人(16.3%減)と振るわなかったが、準定期R(企画邦人)コースは6万2千人(30.8%増)、定期外客は8万3千人(23.3%増)と大幅に増加した。

第74期決算は売上高が161億9千万円(0.3%減)とわずかに落ち込んだものの過去2番目、営業利益は6億2千万円(12.8%減)、経常利益は6億3千万円(11.0%減)とともに過去3番目の実績となった。
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売上高の内訳は、観光バス109億円(2.7%減)、路線バス受託35億2千万円(9.9%増)、ホテル17億4千万円(1.4%減)など。観光バスのうち貸切バスは20億5千万円(24.7%)と新運賃・料金の効果が表れ、東京都交通局からの路線バス受託収入が全体を下支えした。

利用人員は上期(14年7~12月)10%減、下期(15年1~6月)2%減、売上高は上期2%減、下期2%増と動向が異なり、上期は落ち込みが大きく、下期からは回復に向かった。

消費税増税の反動減が薄れた今年4~6月の利用人員は2%増、第75期に入った7~9月が5%増と上向いている。特に、7~9月の定期外客は中国語が77%増と活況を呈し、英語コースも13%増と好調に実績を伸ばしている。

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