夏の恒例になっている“いすゞ藤沢祭り”が、2016年は8月5日に開催されたが、その会場に『DeuSELバス』が展示されるという情報が入ってきたため、見学してきた。
『DeuSEL』とは、「デューゼル」と読み、ミドリムシから作ったバイオ燃料を使ったバイオディーゼル車のことを指す。この呼び名は、ミドリムシの学名である「ユーグレナ」と「ディーゼル」を組み合わせた造語で、いすゞ自動車と、一緒にプロジェクトを推進している世界で唯一のミドリムシの屋外大量培養技術を持つユーグレナ社が共同で登録した商標になっている。
『DeuSELバス』はエルガ・ミオをそのまま使用しており、説明係の方に「どんな違いがあるのか」と訊ねたところ、バイオ燃料を使用するにあたっての特別な改造は一切していないとのこと。
一般的に、バイオ燃料と聞くと、農作物を発酵させて作るイメージが強く、農地との競合性が取りざたされがちだが、デューゼルの元となる油を発生させるミドリムシは、培養するさいの農地を必要としないため、これをほぼクリアし、それによる食料価格への影響もほとんどないといえる画期的なエネルギー源なのだ。
詳しくは下記URLを参照。
http://www.deusel.jp
[dfp]
現在このバスは、いすゞ藤沢工場と小田急・相鉄・横浜市営地下鉄 湘南台駅をつなぐ従業員送迎の自家用シャトルバスとして、実証実験の目的も含めて定期運行されている。
まだ、いすゞ勤務の方しか乗車できないバスではあるが、いずれ実用化され、広く普及することを期待したい技術だろう。
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