日本交通 貸切バスにパウダールーム設置
バスターミナルなどの待合所に設置したパウダールームが女性の人気を呼んでいるが、パウダールームを備えた貸切バスが登場した。貸切バス大手の日本交通(大阪市、澤志郎社長)は3月末、大阪の弁天、東大阪と神戸の各営業所にそれぞれ2台ずつ合計6台のパウダールーム設置車両を導入し、「女性にやさしいバス」としてアピールしている。
同社が導入したのはいすゞ製の4席回転のサロン付き48人乗り大型車「RS/48」で、従来のトイレの約2倍の広さのトイレ付きパウダールームを車両最後尾に備えた。鏡や洗面台を備え、運行中でも化粧直しや着替えなどが容易にできる。花瓶に花を生けたのも女性の利用に配慮している。同社はこれまでも貸切バスのアメニティーを向上させる取り組みは数多い。1964年には国内初のトイレ付き車両を7台導入したのをはじめ、前部座席下のフットレストも同社の考案だ。パウダールームの設置も快適な貸切バスの追求の一環だ。狙い通り、利用した女性には好評という。同社は今後、各方面への営業展開を本格化するほかリピーターの利用にも期待している。