仮設住宅と市街地を結ぶ
トヨタ自動車は、岩手県釜石市と共同で、同地域の被災者仮設住宅地と市街地を結ぶ新たな交通機関として、オンデマンドバスシステムの実証実験を10月から行うことを発表した。
オンデマンドバスは、利用者が電話などで申告した乗降地点や乗降時刻の希望に合わせて、最適な路線バスが経路を変更し、希望乗車地点へ迎えに行くという仕組み。一般交通の便が悪い仮設住宅地で、乗客需要に応じた柔軟な運行を行い、また復興に伴って変化する街の交通事情にも追従できるシステム構築を目指すものだ。釜石市が所有する小型バスを使用し、トヨタが提供する「オンデマンド交通システム」を活用する。
実証実験期間は、10月から15年3月までとし、運行地域は釜石市の北部と市街部の区間を計画している。